毎年必ず1㎏ほどの生姜の種を植え付けています。
生姜を栽培する目的は、さわやかな香りの葉生姜を楽しむため。
葉生姜に味噌を付けて食べるのが何より楽しみです。
そんな生姜ですが、実は冬の間の保存にずっと悩んでいました。
生姜を酢漬けにしたり、刻んで冷凍保存にしたりしていましたが、もう少し有効活用したいなと思っていたところ、発酵ショウガが長期保存に有効なだけでなく、万能調味料としても活躍できることを知り、早速発酵ショウガ作りにチャレンジしてみました。
今回は発酵ショウガの作り方と使い方、保存期限についてまとめました。
生姜を有効活用する際の参考になれば幸いです。
発酵ショウガの作り方
生姜は冬の寒さに弱いため、霜が降りる前に収穫をします。
今年も3キロほどの生姜が採れたでしょうか。
一度に大量の生姜を収穫するのはいいけれど、保存方法にずっと悩んでいました。
何かいい方法はないものか?
そこで辿り着いたのが発酵ショウガでした。
作り方は至って簡単です。
ショウガをすり下ろして瓶に詰めて冷蔵庫で寝かせるだけです。
作り方は簡単なのですが、実は畑から収穫したショウガを一つ一つ丁寧に洗うことにかなり手間がかかり正直、面倒くさいレベルなのです。
なので、取り掛かるまでにかなりのパワーがないと途中で断念してしまうほど。
発酵ショウガ作りは、「今日はやるぞ!」とかなり気合を入れて取り掛かる必要があるのです。
前置きが長くなってしまいましたが発酵ショウガの作り方は、生姜を丁寧に一つ一つ洗ったら皮を剥かずにそのままオロシガネですりおろします。
おろしがねはプラスチックではなく金属製の方がショウガに繊維をより細かくすり下ろせるので、金属製がおススメです。
おろしたショウガを汁のまま煮沸消毒した瓶に詰めて冷蔵庫で2週間寝かせて完成です。
2週間寝かせると、生姜の色が濃くなりボソボソとした感じになってきます。
この発酵ショウガはショウガ自身の力で発酵しているそうですよ。
発酵ショウガを作る時のポイントは、
- 瓶ギリギリの量を仕込み、ショウガを空気に触れないようにする
- 雑菌を防ぐため2週間は瓶のフタを開けない
- 菌の発酵を促すため皮ごとすり下ろす
また、作りやすい分量は?
- 150㏄の瓶に対して生姜200gほど
参考までに私が今回仕込んだ発酵ショウガは、300㏄の瓶で生姜500gほど使用しました。
これだけ作っておけば、惜しげなくふんだんに使うことができます。
この発酵ショウガの作り方ですがショウガの食感を残したい場合は、ショウガを下ろすのではなく、千切りやみじん切りで作ってもいいです。
みじん切りや千切りで作る場合も作り方は同じです。
下ろすか千切りかみじん切りにするかの違いになります。
寝かせる期間も2週間で大丈夫です。
発酵ショウガの保存期限
冷蔵庫で2週間寝かせるだけで簡単にできる発酵ショウガ。
気になる日持ちはどれくらいなのでしょうか?
発酵ショウガの保存期限は冷蔵庫で、なんと半年から1年間だそうです。
ただ発酵ショガを生で使う場合は、長期間保存すると少々味が落ちるようです。
お豆腐などの薬味として使う場合は、長く置かずに食べた方が良さそうですね。
また発酵ショウガは空気に触れることで色が変色してしまうため、私は空気に触れないように使う度にラップを小さく折りたたんで発酵ショウガを覆うようにしています。
発酵ショウガの使い方
発酵ショウガの使い方です。
主流は薬味でしょうか?
お豆腐や厚揚げの煮物にちょこんと乗せたり、うどんやお蕎麦の薬味としても美味しいです。
定番の餃子作りにもいいですね。
また、豚汁やけんちん汁に隠し味として発酵ショウガを入れることで味にアクセントが出て、今までと違った味わいになりますよ。
今までは料理を作るたびに生姜をおろしていたけれど、発酵ショウガを作っておけば、手間入らずで優秀な調味料として常備しておくことができますね。
発酵ショウガは調味料としてだけでなく、ホットドリンクとしても幅広く使うことが出来て便利です。
何より寒い冬は体の芯から温まりますので、おススメですよ。
そのままお湯に溶かしてショウガ湯として。
また、紅茶やほうじ茶、ウーロン茶にひとさじ加えるだけで発酵ショウガのホットドリンクに。
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発酵ショウガの効果
生姜というだけで、様々な効果効能があることは言わずとも知れたことですが、発酵ショウガにはどのような効果が期待できるのか気になるところです。
私が発酵ショウガを作るきっかけとなったのは、生姜を少しでも長期保存することが目的でした。
きっかけはショウガの長期保存でしたが、思いの他発酵ショウガの効能を知りとても得した気分になりました。
それでは、発酵ショウガの効能です。
- 美肌作用
- 体を温める
- アレルギー改善
- 脂肪を減らす
- 血液サラサラ
発酵ショウガの効能を見てみると、女性にとって嬉しいことばかりですね。
特に脂肪を減らす効能は、飛びつきたくなりますが、発酵ショウガには内臓脂肪や皮下脂肪の分解を促進する働きがあるそうです。
発酵ショウガで冬太りの解消にもつながるといいですね。
美肌作用に関しては発酵ショウガには、シミそばかすの原因となるメラニンを抑える働きがあると言われているそうです。
アレルギー改善では緑茶と一緒に飲むことで更なる効果が期待できるということです。
発酵ショウガにはショウガオールという成分が含まれており、体を芯から温める作用があるそうですが、ショウガオールは加熱することによって生まれるので、やはりお湯やお茶を注いだり、汁物の隠し味に使用するのが効果的かもしれません。
女性にとって嬉しい効能が期待できるだけでなく、料理にも万能調味料として幅広く使うことの出来る発酵ショウガで健康で豊かな生活を送りたいですね。
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まとめ
生姜の長期保存方法の一つとして発酵ショウガの作り方と使い方、効能についてまとめました。
家庭菜園で沢山のショウガが収穫出来た際には、是非発酵ショウガを作ってみてはいかがでしょうか?
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