家庭菜園で人参を作ってみたいけれど、なんとなく難しそう、、、、。
そんな方に朗報です。
人参は種まきのポイントさえ抑えれば、初心者でも簡単に育てることが出来ます。
今回は人参の種播きの時期や、育て方のポイントでもある間引きについて詳しくまとめてみました。
家庭菜園で人参を作ってみたいけれど、なんとなく難しそうと思っていた方は是非ご覧ください。
人参の種まきの時期はいつ?
人参の種まきの時期は春と夏の年に2回となります。
- 春播き3月中旬~4月 → 収穫7月
- 夏播き7下旬~8月一杯 → 収穫12月~2月頃まで
人参の種播きの時期は春と夏の年に2回ありますが、春播きの場合は収穫が7月頃となり、蕾立ちしやすく長期保存にも適していません。
春播きの人参を収穫してもすぐに使わないと腐れやすかったりします。
ですので、人参を春に種まきをする場合は、あまりたくさんの量を作るのではなく少ないかな?と思うくらいの量を作るといいかもしれませんね。
本格的な人参の種播きの時期のおススメは断然夏播きです。
夏に種まきをした人参は12月頃から収穫、翌年の春先まで長期保存が可能です。
冬の人参はみずみずしく甘さもあり、サラダで食べると本当に美味しいです。
また、何かと人参は彩り野菜としても重宝で、お正月にはなくてはならない野菜ですよね。
人参の種を夏播きして冬に収穫することが出来れば、冬の間重宝しますので、夏には必ず人参の種播きをしておくと良いです。
とは言ってもなんですが、人参の夏の種播きをおススメしていてなんですが、人参の夏の種播きは7月下旬から8月一杯まで。
夏でも一番暑い時期と重なります。
これ、ハッキリ言ってかなりしんどいです。
あの暑さの中での畑仕事は、不可能と言っても過言ではありません。
私は、7月下旬から8月一杯には人参の種播きをしなければと思いつつ、暑さのため畑に出られずにここ数年、人参の種まきの適期を逃してしまっていました。
本当にここ数年の猛暑日はハンパないですからね。
日中の気温が35度を超えるのも当たり前のようになっています。
そんな中での畑仕事は無謀としか言いようがありません。
でも、冬に人参は沢山使うのでどうしても人参だけは作っておきたいと思い、ダメもとで9月に種まきをしてみました。
しかも私が人参の種播きをしたのは、9月でも中旬頃のこと。
結果的に9月種まきでもギリギリ間に合いました!
夏播きの人参に比べると、収穫の時の人参の大きさには劣りますが、自家消費する分には十分な大きさの人参を収穫することができました。
こちらが9月種まきをした人参です。
収穫したのは12月。
決して立派ではないけれど、自宅で食べる分には十分な大きさに育ちました。
今は品種改良も進んでおり、「冬越し人参」なんて品種もあって秋に種まきをして畑で冬越ししながら収穫する人参もあるようです。
なので、夏播きが出来なかった時は諦めずに9月に種播きをしてみて下さい。
参考までに私の住む地域は北関東地方ですので、それよりも南の地方だと9月の中旬ごろまで人参の種播きは可能かと思います。
ただ関東よりも北の地方では、9月中旬の種播きだと冬の収穫までに十分に育たない可能性もありそうです。
参考までにどうぞ。
人参の種播きのポイント
人参の育て方では一番難しいと言われているのが実は種まきです。
「発芽したら人参栽培は成功」と言われるくらい、発芽が難しいと言われているんですね。
発芽率を良くするためには、いくつかのポイントがあります。
- 種播きは雨の降った後など畑に水分がある時にに行う
- 少し混み合うくらいにザラザラと種を播く
- 発芽するまで乾燥させない工夫
私は上記のポイントをしっかり抑えて種まきを行っており、人参の種播きを失敗したことはありません。
失敗しない種まきについて少し詳しく解説しますね。
まずは、畑に水分がある時に種まきを行うことですが、まれに雨が降らない日が続くなんてこともありますよね。
そんな時は畑もカラカラで、土もパサパサです。
雨が極端に少ない時は、人参の種播きは適していません。
どうしても畑に水分がない時に種まきを行わなければならない時は、ジョウロで水を撒いてから種まきをします。
二つ目のポイント、混み合うくいザラザラと播くことですが、人参は集団で種まきをすると発芽率が良くなると言われているんですね。
オクラなども種まきは集団で播かないと、極端に発芽率が悪くなります。
私はいつも人参の種を播く時は、種と種が重なるほどザラザラと播いていきます。
発芽した時はびっしりと芽が出るので、間引きが大変なんですけどね、、、。
ポイント3つ目、発芽まで乾燥させないことは、種を播いたらその上から藁やもみ殻をかけると乾燥対策になります。(※藁をかぶせた場合は、発芽したら藁は取り除きます)
私はいつももみ殻をかけています。
もみ殻をかけることで、土もフワフワで柔らかくなって肥料の効果も期待できるように感じます。
下の画像は人参の芽が発芽し始めた頃の様子です。
このような状態になればほぼ人参の栽培は成功と言えます!
かなり混み合うくらいに芽が出始めていますよね。
人参の種播きのポイントをしっかり抑えておいてくださいね!
人参の育て方
人参の種播きのポイントを押さえたらいよいよ実践です。
まずは、畑の準備です。
●人参は連作障害があるので、一度作付けした畑は1年~2年空ける
●又根や岐根の原因とならないように石やゴミは取り除く
理想的なのは種まきの3週間前にたい肥をすき込んで耕しておきます。
種まきの2週間前には石灰を入れて耕します。
種まきの1週間前に幅20センチ、高さ30センチくらいの畝を立てます。
種を播く時は準備していた畝の中心に、適当な枝や棒などで深さ1センチ程度の溝を作ります。
棒や枝で線を引いていく感じで溝を作ります。
参考までにこのように溝を掘ります。
溝の中に種を条播きに、土は薄めにかるくかぶせてその上から藁かもみ殻をかけて種まきの完了です。
溝の中に人参の種が確認できるでしょうか?
このくらいの間隔で播いていけばOKです。
種播きから10日経っても発芽しない場合は、思い切ってもう一度まき直しをするといいでしょう。
人参は生育のスピードがゆっくりな野菜です。
ゆっくりな成長過程において、間引きと雑草抜きは小まめに行うこと良いです。
人参は肥料をあまり必要としないため、発芽後はほとんど追肥の必要はありません。
人参の間引きのタイミング
人参の間引きのタイミングを紹介しておきます。
人参は本葉が2枚~3枚になるまでは、密集していた方が育ちやすいので、本葉2、3枚になるまでは放置しておいたほうが人参には良いです。
本葉が2枚~3枚になった時に一度目の間引きを行います。
本葉2枚~3枚の頃はまだまだ小さい苗です。
この時に雑草を見つけたら一緒に抜いておきましょう。
人参の葉は小さくてもカリウム、カルシウム、ビタミンCが豊富なので間引いた葉っぱは天ぷらなどに利用するといいですよ。
本葉5枚~6枚の頃に2度目の間引きとなります。
私の種播きはハンパないほど集団でザラザラと播くので、発芽したときは上の画像のように密集し過ぎてしまうほどなんです。
密集し過ぎた苗を間引いていきます。
こちらが間引き後の様子。
かなりスッキリしました!
間引いた時に軽く土寄せも一緒に行うと良いです。
土寄せを軽く行うことで雑草の生えてくるのも全然違うんですよ。
順調に育ってきた私の畑の人参がこちら。
成長するにつれて様子を見ながら間引きをするといいです。
この頃になると、ある程度人参の形になってきているので、間引き人参を料理に使うことができます。
この頃になると、ある程度人参の形になってきているので、間引き人参を料理に使うことができます。
また、葉っぱが茂ってきた頃は、人参の株元をチェックしておくことも大切です。
人参の株元が土から出でてしまっているようでしたら、株元が見えなくなるくらい土寄せを行うと良いです。
これは、株元が太陽の光の当たってしまうと緑色に変色してしまうのを防ぐためです。
こちらが私ご自慢の間引きした可愛らしい人参です!
間引き人参は小さくてベビーキャロットのよう。
人参を家庭菜園で作る目的は、この間引き人参と言ってもいいほど、私は間引き人参が大好きです。
間引き人参はそのままぬか漬けやピクルスにしたり、サラダで頂きます。
間引き人参をたくさん楽しむために、種まきはやっぱり厚めに播いておくのが私流です!
人参の収穫時期の目安と保存方法
人参の収穫時期の目安と保存方法です。
人参の葉っぱが茂ってきて30センチくらいになったらほぼ収穫時期と見ていいでしょう。
様子を見ながら株元の大きいものから抜いて育ち具合を確認します。
夏播きの人参の場合は、畑に植えたまま収穫しながら消費していくことが可能です。
長期保存の方法は、本格的に寒くなる前に畑から全部抜いて葉っぱを取って、土の中で保存します。
葉っぱがついたまま保存すると葉っぱに栄養が取られてしまい、人参のみずみずしさが失われてしまいます。
人参を収穫したらすぐに葉っぱをとりましょう。
冷蔵庫で保存する場合も同じですね。
葉っぱを取ってから奇麗に洗い、水分をしっかり拭き取って1本ずつ新聞紙で包んでからジッパーなどの保存袋に入れて野菜室で保存します。
まとめ
人参の種播きの時期と間引きの仕方などをまとめました。
人参は間引きが楽しいです!
間引き人参を最大に利用できるのも家庭菜園ならではのメリットです。
思ったよりも簡単に人参は育つので是非、家庭菜園で人参を育ててみませんか?
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