夏を代表する田舎料理の一つ、ナスのシギ焼き。
ナスのシギ焼きは田舎ではとても身近でポピュラーな料理ですが、実際に「ナスのシギ焼きとは?」と聞かれたら思わず言葉に詰まってしまいそうです。
そこでこの記事ではナスのシギ焼きについてまとめてみました。
ナスのシギ焼きの由来から、ナスのシギ焼きの簡単な作り方まで合わせて紹介します。
この夏は、ナスのシギ焼きで熱さを乗り越えましょう!
ナスのシギ焼きとは?
ナスのシギ焼きとは?
ナスのシギ焼きとは、ナスを半分に切って油で焼くか、または油で揚げて味噌ダレをかけたもを一般的にナスのシギ焼きを言います。
ちなみになんですが、私の住む茨城県の県北地方ではナスのシギ焼きが訛ってなのか「ナスの芯焼き」とも言います。
「ナスの芯焼き」も字のごとく、ナスを半分に切って油で焼いた料理のことです。
「シギ焼き」、「芯焼き」、、、地方によって言い方の違いがあるようですが、基本的にナスを半分に切って油で焼いた料理の事です。
ナスのシギ焼きですが、最近ではアレンジも進み、半分の大きさではなく一口サイズの乱切りにしたナスを油で焼いて、醤油や味噌で味付けした料理もナスのシギ焼きを呼んでいるようですね。
しかし、昔ながらの王道のナスのシギ焼きは、ナスを半分に切り油で焼いて味噌ダレをかけたものが正統派のナスのシギ焼きです。
ナスのシギ焼きの由来
ナスのシギ焼きの由来は色々と諸説があるようです。
シギ焼きは感じで鴫焼きと書きます。
鴫とはアフリカ大陸やアメリカに分布する渡り鳥ですが、日本に旅鳥として春と秋に渡来するものも多く、中にはヤマシギのように日本に留まるものも多くいるようです。
鴫の画像がこちら。
由来1.
シギ焼きの由来の一つが、ナスの形が鴫の口ばしの形に似ているからということから。
由来2.
その昔、お肉を食べられなかったお坊さんに鴫を焼いたものに似せてナスを焼いて味噌で味付けをしたという説。
由来3・
江戸時代の書物、「武家調味故実」に、ナスの果肉をくりぬいて器にして本物の鴫のお肉を入れて焼き、塩を付けて食べる料理のことが書かれていたことから。
「武家調味故実」とは現在で言う料理本のようなものでしょうか?
実際にナスの果実をくりぬいて鴫の肉詰めにして焼いたということで、現在のピーマンの肉詰めのような料理が江戸時代に食べられていたということですね。
ナスのシギ焼きの由来は上記のような諸説があるようです。
ナスのシギ焼きの作り方
ナスのシギ焼きはご飯のおかずや、お酒のおつまみとしても美味しいので、私は大好きです。
味付けは味噌や醤油、また香りづけにショウガやニンニクでもアレンジが効くので色々と試してみて下さい。
それではナスのシギ焼きの簡単なレシピを紹介します。
ナスのシギ焼きは縦半分に切ったナスを焼いて味噌ダレで味付けしたものが本来のシギ焼きと呼ばれています。
しかし、現在は色々とアレンジが進んでいるようで、味噌の他に醤油で味付けをするレシピも多く出回っているようです。
そこで今回紹介するナスのシギ焼きのレシピはご飯が進む醤油の味付けのレシピを紹介します。
二人分の材料です。
- ナス 2本
- 酒 大さじ1
- みりん 大さじ1
- 醤油 大さじ1
- 砂糖 大さじ1
- おろしショウガ 小さじ1(好みでニンニクで代用も可)
- ごま 少量
- 青じそ 適量
作り方
1・酒、みりん、しょうゆ、砂糖の調味料とおろしたショウガをボウルに混ぜ合わせておきます。
2・ナスを半分の大きさに切り、皮の部分に斜めに切れ目を入れます。
ナスに切れ目を入れることで火の通りが良くなります。
3・フライパンに多めの油を熱して、半分に切ったナスを先に皮の部分を下にして焼きます。
※ナスは油を吸いやすいので、皮の部分を先に下にして焼くことで、皮からナスの水分が出てくるので余計な油を使わずに済みます。
しんなり焼けたら裏返してしんなりするまでじっくり焼きます。
4・ナスに火が通ってしんなりしたところで、あらかじめ混ぜ合わせておいた調味を投入して煮詰めるような感じでナスに絡ませます。
5・調味料がナスにしっかり絡んだら火を止めて、お皿に盛りつけて最後にゴマと刻んだ青じそを散らして完成です。
どこか懐かしいいうな昔ながらの料理の完成です!
甘辛いタレと油とナスの相性が抜群で、本当にごはんが進みます。
まとめ
「ナスのシギ焼きとは?」の疑問を解決すべく、ナスのシギ焼きについて由来から簡単な作り方まで紹介しました。
参考になれば幸いです。
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