マリーゴールドは花壇の彩りを添えるだけでなく、コンパニオンプランツとしての働きを持っていることでも知られています。
家庭菜園では出来るだけ農薬に頼らずに野菜を育てたいところですが、マリーゴールドと混植すると良い野菜はどのようなものがあるのでしょうか?
また、マリーゴールドと混植することでどのような効果が期待できるのか知りたいところです。
そこで、この記事ではマリーゴールドと混植すると良い野菜と効果についてまとめています。
マリーゴールドと混植におススメの野菜
マリーゴールドは夏の暑さに強く秋まで次々に花を開花させ、夏の花壇には欠かせない存在です。
そして、マリーゴールドと言えばコンパニオンプランツとしても知られています。
コンパニオンプランツとは、一緒に植えることで成長を促進したり病害虫の被害を回避させる効果が期待できる植物のことを言います。
家庭菜園に於いて、農薬に頼らずに野菜を育てることは本当に大変なことで難しいことだと、自分で野菜を育てるようになって改めて感じていることです。
害虫対策が一番の悩みどころではあります。
そこで、取り入れたいのがマリーゴールドのコンパニオンプランツです。
コンパニオンプランツは農薬効果と違い、完全に害虫や病害から野菜を守ってくれるという訳であ有りません。
「もしかしたら効いてるかも?」と思うくらいの緩やかな効能かもしれませんが、気持ち的に農薬を使うよりはいいですね。
さて、前置きが長くなりました。
以前からマリーゴールドはコンパニオンプランツとして効果があると分かってはいたのですが、実際にどんな野菜と混植すると良いのでしょうか?
マリーゴールドと混植すると良いとされる野菜がこちら。
- ナス
- トマト
- ピーマン
- シシトウ
- ジャガイモ
- 白菜
- 大根
- カブ
- 小松菜
- 水菜
マリーゴールドと混植すると良いとされる野菜はナス科の野菜とアブラナ科の野菜です。
ナス科の野菜もアブラナ科の野菜も害虫の被害に遭いやすい野菜ですね。
マリーゴールドの開花時期5月頃から霜が降りる11月まで次々と開花します。
ナス科の野菜は夏野菜が多いのが特徴的ですが、トマトやナス、ピーマン、シシトウなど時期的に生育時期も生育環境もマリーゴールドと同じということで、ナス科の野菜とマリーゴールドと混植すると良さそうです。
またアブラナ科の野菜とマリーゴールドの混植も効果があるとのこと。
アブラナ科の代表的な野菜は大根と白菜ですが、大根や白菜は秋に作付け、種まきをして冬直前の収穫です。
大根や白菜をマリーゴールドと混植する際は、混植と言うよりもマリーゴールドの株を刻んで種まきや植え付けの前に畑にすき込んでおきます。
大根や白菜の畑作りにマリーゴールドの残渣をすき込むことで、コンパニオンプランツとして利用します。
畑にすき込む際は、マリーゴールドの花殻を摘んだモノでも効果があるそうです。
夏の終わりに大根や白菜用の畑つくりのために、多めにマリーゴールドを育ててみるのもいかもしれません。
その際は苗でマリーゴールドを購入するのではなく、種からたくさんのマリーゴールドを育てると経済的でおススメです。
マリーゴールドは初心者でも種から簡単に育てることが可能です。
私も毎年、マリーゴールドを育てています。
今年は、コンパニオンプランツ用に更に沢山育ててみようと思います。
マリーゴールドと混植する効果は?
コンパニオンプランツとして優れているマリーゴールド。
マリーゴールドを混植することで、どのような効果が期待できるのでしょうか?
マリーゴールドのコンパニオンプランツの効果を調べてみました。
マリーゴールドはキク科に属しています。
基本的にキク科の植物には、害虫を寄せ付けない効果を持っているそうです。
しかもマリーゴールドは、キク科の中でも特にその効果が強いとされています。
なんでもマリーゴールドには「アレロパシー」という働きが強いとのこと。
「アレロパシー」の働きには、他の植物や動物、微生物に対してアレロケミカルを言う物質を放出して引き寄せないことを言うそう。
このアレロパシーによって、モンシロチョウやアブラムシが寄り付きにくくなるとのこと。
更に「アレロパシー」には、土の中のセンチュウや根こぶ病にも効果があるそうです。
マリーゴールドの残渣や花殻を刻んで土の中のすき込むことでセンチュウの被害を回避できるとされています。
センチュウの被害に遭いやすい大根には積極的に取り入れたいところですね。
大根は連作障害の出る野菜なのですが、マリーゴールドの残渣をすき込んで畑作りをすることで、同じ場所で大根を連作することも可能になるとのこと。
狭い畑で大根を栽培している方にとっては、嬉しい限りですね。
また、根こぶ病が出やすい野菜として白菜が代表的ですが、マリーゴールドの残渣をすき込んで畑作りをすることで、根こぶ病の病原菌も回避する効果が期待されています。
ナスやトマト、ピーマンなどの夏野菜はアブラムシやテントウムシダマシなどの害虫が付きやすいです。
マリーゴールドの独特の匂いは、これらの害虫が嫌う臭いであることから、マリーゴールドを混植することで害虫が寄ってこなくなる効果が期待されています。
蚊もマリーゴールドの匂いが嫌いなのだそうですよ。
マリーゴールドは植えっぱなしでもほぼ丈夫に育ちますが、マリーゴールドをコンパニオンプランツとして混植する際には、小まめな花殻摘みがポイントとなってきます。
小まめに花殻を摘むことで、マリーゴールドにつくハダニを防ぐことや立ち枯れ病や灰色カビ病を防ぐことに繋がっています。
家庭菜園で出来るだけの農薬の頼らずに野菜を育てたい場合の参考になればと思います。
まとめ
マリーゴールドと混植すると良い野菜を紹介しました。
マリーゴールドと混植すると良いおススメはトマトやナス、ピーマンの夏野菜です。
また、冬野菜の白菜や大根のコンパニオンプランツとして畑にすき込んで利用するのもおススメでした。
参考になれば幸いです!
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