今年も漬け物を仕込む時期になりました。
私の家でも毎年欠かさずにたくあんを漬けています。
一口にたくあん漬けと言っても麹漬けやぬか漬け、粕漬など色々な漬け方がありますが私が漬けるのは、ぬかを使った昔ながらの農家風のたくあん漬けです。
今回は、田舎の農家のおばあちゃんが作るぬかを使った昔ながらのたくあんの漬け方を紹介します。
大根の収穫と天日干し
自家製のたくあんを漬けようと思うと、大根の準備や場所をとることなどを考えるとちょっと難しそうに感じてしまう方も多いでしょうか?
一つ一つの作業は難しいことではなく手間と時間がかかりますが、それはそれでたくあん作りの楽しみの一つでもあります。
たくあん作りは、大根を収穫して干すところからスタートです。
11月の中旬頃になったらそろそろたくあん漬けの準備に取り掛かります。
お天気の良い日を見計らって大根の収穫です。
収穫した大根は葉を付けたまま綺麗に洗い、2本づつにまとめ葉の部分をヒモで結びます。
雨の当たらない軒下などに大根を吊るして数日間天日干しをして、しんなりとさせます。
大根を干す期間は10日から2週間程度。
干せば干すほど大根はシワシワに細くなり、パリパリのたくあんに仕上がります。
好みで干し具合を調節できるのも、自家製ならではです。
一つの目安としては、大根の両端を持って曲げた時にUの字のように楽に曲がれば欲し大根の完成と見ていいでしょう。
今年の我が家の大根はイマイチの出来で、残念ながら短いものが多かったです。
2週間程干したので、これで完成とします。
※結果的に長い大根よりも短い大根を漬けた方が、食べきりやすくて無駄にならないように感じました。
たくあんのぬか漬けの材料
まずは材料を揃えます。
準備する物と材料です。
約10キロ分(干した状態で約20本程度)の大根の分量です。
- 大き目の樽
- 40リットル用のビニール袋(あると便利)
- 重石
- 大根 10キロ(干した状態でおおよそ20本程度)
- 塩 400g弱
- ザラメ 400g
- ぬか 2㎏
- 唐辛子 3本~5本
- たくあん漬けの素
私がたくあんを漬けるのは今年で2年目です。
昨年もぬかでたくあんを漬けましたが、昨年はちょっとしょっぱかったことと、もう少し甘さがあても良かったかな?という出来具合でした。
なので今年は塩を少し控えめに、そしてザラメを多くしてみました。
こればかりは、何年もやってみて経験しながら身に付けていくものと実感です。
また、たくあん漬けの素というものがスーパーで売られています。
たくあん漬けの素は、たくあんが黄色く漬かるようにウコンやクチナシなどの色素を原料に作られたもので、たくあん漬けの素を入れることによって、たくあんが黄色く漬かります。
また、炭酸カルシウムを主剤としており、酸味を防止する効果もあります。
中には着色料は使用したくない人もいるかもしれませんね。
着色料は苦手だという方は、たくあん漬けの素を入れなくても大丈夫です。
ちなみに、私は既定の量よりもかなり少な目で入れています。
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ぬかでたくあんを作る方法
それではいよいよ本漬けです。
40リットル用のビニール袋にぬかと塩とザラメ、たくあん漬けの素と唐辛子を小口切りにしたものを全部入れて口を結んで上下に振りながら良く混ぜ合わせます。
この方法だとぬかが飛び散らずに、調味料とぬかがまんべんなく混ぜ合わさるので簡単ですよ。
天日干しをした大根の葉の部分を切り落とします。
切り落とした大根の葉は最後に使うのでとっておきます。
樽に大根を隙間のないように並べていきます。
大根を並べ終えたら、上から調味料と混ぜ合わせたぬかをまんべんなく振りかけます。
大根を並べた一段ごとにぬかをかけるやり方もありますが、私は最後に全体的にぬかをかけるやり方をしています。
大根の隙間からぬかが下に落ちていきますので、自然に大根全体にぬかが行き渡ります。
最後に先程とっておいた大根の葉を蓋をするように全体に並べます。
この上に重石を載せて完成です。
たくあんを漬けて一ヵ月でこのような感じに水もしっかり上がってきました。
ちょっと早いと思ったのですが、早速一本だけ取って試食をしてみました。
たくあんを漬けて一ヵ月、まだまだ大根の辛味が残っている状態ですが、塩加減は丁度良い感じです。
たくあん漬けの素も控えめにしたので、色も丁度良い感じ。
熟成していく段階で徐々に味の変化も楽しめるのも自家製ならではの楽しみです。
たくあん漬けに使用した大き目の樽は一つあると、梅の時期にも使えて便利ですよね。
また、災害時などには水の保存容器としても活躍しますので、災害時の備品としても準備をしておくと思いのほか便利だったりします。
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たくあん漬けの重石はとった方がいい?
ぬかで仕込んだたくあんですが、「重石はどうするか?」ちょっと疑問に思っていまいますね。
こんな時は長年の経験者の農家のおばあちゃんに聞くのが一番です。
たくあんに水が上がってきてら、重石を軽くするといいそうですよ。
重石を完全に取ってしまうと、たくあんにしまりがなくなり独特の歯ごたえ(パリパリ感)が失われてしまうので、軽くてもいいので重石は最後まで乗せておくと良いそうです。
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まとめ
ちょっと難しそうに思えてしまうぬかを使ったたくあん漬けは、大き目のビニール袋の中でぬかと調味料を混ぜ合わせることで、簡単にそして散らからずに済みます。
是非、チャレンジしてみて下さい。
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