ニンニクは栽培期間が長期になるため育てるのが難しく思われますが、実はニンニクは病害虫に強く初心者でも比較的育てやすい野菜です。
秋に植え付けておけば、翌年の初夏には採りたてのみずみずしいニンニクを楽しめるのも家庭菜園の醍醐味ではないでしょうか?
是非、家庭菜園でニンニクを育ててみませんか?
ニンニクの育て方を種まき時期から収穫時期まで紹介します。
ニンニクの植え付け時期
ニンニクは秋に植え付けて翌年の5月下旬から6月が収穫時期となります。
ニンニクは暑さには弱く、冷涼な環境を好みます。
日本では青森県がニンニクの栽培で有名ですね。
暑さに弱いニンニクの植え付け時期は、9月下旬から10月下旬となっています。
私の住む北関東地方では10月中旬過ぎの植え付けでも間に合います。
実際に私も昨日(10月21日)にニンニクを植え付けました。
ここで簡単にニンニクの栽培行程のポイントをまとめておきます。
- 植え付け:9月下旬~10月下旬
- 追肥:12月と3月
- 収穫:5月下旬~6月下旬
難しそうに思えるニンニクの栽培ですが、実はこの3つの行程だけなんですね。
国産ニンニクはスーパーなどで購入しようとなれば結構なお値段なので、この機会に家庭菜園でニンニク作りにチェレンジしてみませんか?
ニンニクの植え付け方法
ニンニクの植え付け方法を紹介します。
夏の終わり頃になると、ホームセンターなどでニンニクの種が店頭に並び始めます。
理想は毎年ニンニクの種を購入して、植え付けるのが病害が出にくく良いとされています。
私は、今年収穫したニンニクがかなり残っていたので、種用のニンニクは購入せずに残っているもので植え付けをしました。
1・2年なら家庭で収穫して残っているニンニクを種用に繰り返し栽培しても大丈夫です。
理想は毎年、種用のニンニクを購入することなんですけど、あくまでも個人的にですが、2・3年は家庭で収穫したニンニクを種用に繰り返し使用しています。
それでも十分に毎年食べきれないくらいのニンニクが収穫できています。
粒の大きいニンニクを育てるには、肥大な土地が適しています。
ニンニクの植え付け2週間前には完熟たい肥を播いて耕しておきます。
そして、植え付け1週間前に化成肥料を混ぜて畝を作っておきます。
ニンニクは酸性の土地を嫌う性質があるので、もし酸性の土地なら苦土石灰を播いておきます。
ニンニクの種は出来るだけ大きくて粒の形のいいものを選んでおくと良いでしょう。
そしてニンニクの薄皮は植え付けの直前に剥きます。
このニンニクの薄皮向きはけっこう手間のかかる作業なんですよね。
根気強く薄皮を剥いていきましょう。
ニンニクの薄皮を剥いて植え付けると、水分の吸収が促され成長が早くなるそうですよ。
いよいよ植え付けです。
私は、40センチ~50センチの畝を作ります。
その畝に2列にニンニクの種を植え付けていきます。
深さは5センチほど、株間は15センチ程度で、ニンニクのとがっている方を上に向けて植え付けていきます。
2列に植え付けますが、下の画像のようにニンニクが互い違いになるように並べます。
ニンニクを並べ終えたら土をそっとかぶせて修了です。
水やりは必要ありません。
冬までに葉を2枚~3枚にさせることが出来れば理想的です!
追肥
ニンニクを大きく育てるコツは追肥がポイントです。
追肥が少ないとニンニクの玉も小さくなりがちですので、12月と3月は忘れないように必ず追肥を行いましょう。
ニンニクの追肥を行う時期は冬越し前の12月と春先3月の2回です。
カレンダーや手帳に追肥の予定を書き込んでおくと良いですね。
2回の追肥は、1平方メートルあたりに一握りの化成肥料を与えます。
化成肥料の以外では、ぼかし肥料や鶏糞なども効果的です。
この時に土寄せも行います。
土寄せには雑草が生えてくるのを防ぐ役割も果たしているので、雑草対策にもなるんですよね。
土寄せはちょっと体力を使い腰も痛くなりやすい作業ですが、私は鍬を変えたら楽に土寄せの作業が出来るようになりました。
参考までに、私が使用している鍬です。
柄が長い鍬は、あまり腰を曲げずに土寄せの作業が出来るので、億劫になりがちな土寄せの作業もはかどります。
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芽かきと花の摘み取り
ニンニクが10センチ~15センチに成長すると1株から2本の芽が出てくる株も稀にあります。
もし、1株から2本の芽が出ているのを確認したら、勢いの強い方の芽を残して弱い方の芽をかき取ります。
この場合、残す方の株元をしっかりと手で押さえて、株が抜けないように注意しながら弱い方の芽をかき取ります。
また、春になり温かさがましてくると、株の中心から花芽が出てきます。
花芽はそのままにしておくと、ニンニクの玉の生育が悪くなり小さく育ってしまう原因となりますので、見つけ次第早めに摘み取りましょう。
花芽は手で簡単にポキンと折れます。
摘み取った花芽がニンニクの芽をして炒め物などに利用できますよ。
ニンニクの花芽を摘み取って料理に使うのも家庭菜園ならではの楽しみの一つでもありますね。
ニンニクの収穫時期
長かったニンニクの栽培期間も6月になるといよい収穫時期となります。
6月に入るとニンニクの下葉が枯れ始めます。
下葉が枯れ始めてくると、ニンニクの成長は終わりになり、休眠期に入ったサインとさるそうですよ。
地域にもよりますが、5月中旬から6月頃にかけて葉っぱの8割が枯れたら収穫時期とみなします。
ニンニクの収穫時期は梅雨の時期と被ってしまいますが、梅雨の晴れ間を見計らって晴天の続きそうな日に収穫します。
土が湿っている状態の時に収穫してしまうと、ニンニクが傷みやすく腐れる原因にもなりますので、晴天の続いた土の乾いている日に収穫です。
晴天の日に収穫することは絶対条件とも言っていいくらいです。
実は今年の梅雨は長雨で、なかなかニンニクの収穫が出来ずにいました。
晴天の続く日に恵まれずに、致し方なく曇りの日で畑の土が湿っている状態で収穫してしまったのですが、やはり駄目ですね。
保存状態がとても悪かったです。
傷んだり、中がスカスカになった状態になってしまったものも多くありました。
収穫のタイミングはお天気との勝負といても過言でないくらいです。
今後は肝に銘じて、収穫のタイミングをきっちり守りたいと思った次第です。
収穫したニンニクは軒下など風通しの良い場所に吊るして保存するのが、一番長持ちさせる方法です。
まとめ
ニンニクの育て方を植え付け時期から収穫までの行程で紹介しました。
ニンニクを大きく育てるコツは12月と3月の追肥と、花芽の摘み取りです。
ニンニクの栽培期間は長期に渡りますが、病害や害虫も付きにくいので育てやすいので、ぜひニンニク栽培にチャレンジしてみて下さい。
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