猛暑も過ぎ去り、時の流れは早いもので本格的に秋を迎えようとしています。
いよいよ楽しみにしていた里芋の収穫も間近に迫ってきました。
里芋を収穫する時期についてどんなタイミングで行うのが一番いいのか、また里芋を収穫してからの保存方法も気になります。
今回は里芋の収穫時期の目安と収穫してからの保存方法についてまとめてみたいと思います。
里芋の収穫時期の目安
里芋の収穫の時期は一般的には、秋の終わり頃から霜が降りる前が良いと言われています。
里芋は、春に植え付けて夏を超して秋が深まるまで成長を続けるとも言われています。
収穫寸前まで成長を続けているという訳なんですね。
ただ、秋になって一度寒さを感じてしまうと成長がそこで止まるそうです。
なので、収穫寸前まで成長し続けるというのは温暖な地域と考えた方が良さそうですね。
実際に私の住む北関東地方では、秋に入ると急激に朝晩が冷え込むようになります。
と言うことは、私の住む地域では10月半ばあたりで里芋の成長が止まっている可能性が大きいですね。
そして、私が野菜作りを教えてもらっている農家のおばあちゃん先生は、10月の中旬過ぎに里芋の収穫をします。
10月の半ばと言えば本格的な秋にはまだちょっと早い時期ですが、早めに掘るのは翌年の種イモに利用する里芋を収穫して、土の中に保存させるためなんですね。
里芋を種イモとして翌年に利用する場合は、出来るだけ早めに収穫をした方が種イモが傷まないということです。
私の周囲の農家では実際に里芋は、種イモとして翌年まで保存して繰り返し栽培をするのが一般的です。
そうすることで翌年の春に新たに種イモを購入せずに済むので経済的でもあるんですね。
私の野菜作りの師匠のおばあちゃん先生の教えでは、種イモの収穫をしたら後は霜が降りるまでにその都度、株を掘り起こしながら食べた方が良いそう。
里芋は掘りたての方がみずみずしく美味しいそうです。
そして、霜が降りる直前に全て収穫して土の中に埋めて長期保存します。
里芋の収穫時期を迎えたら、種イモにする分を早めに掘り上げて土の中に埋めてしまうこと。
種イモを確保したらあとは10月頃から少しづつ食べる時に収穫していき、霜が降りる前には全て掘り上げてしまう方法が一番良さそうです。
また参考までに収穫時期の目安の一つには、月日で覚えておくと良さそうです。
- 寒冷地:10月初旬~11月初旬にかけて
- 中間地:10月初旬~11月中旬にかけて
- 温暖地:9月下旬~11月下旬にかけて
温暖な地域では里芋の植え付けも早くなるため、収穫も9月下旬から収穫が可能となります。
温暖な地域の方が里芋の栽培可能な時期が長くなるということになりますね。
参考までに里芋は植え付けから150日~180日後に収穫が可能とも言われています。
そして私のおばあちゃん先生によると、9月には一度試し掘りをすると良いそう。
もったいないと思わずにどんどん早い段階で食べ始めた方がいいとも言っています。
結局のところ長年の経験からたくさん収穫出来たとしても、食べきれずに春先に腐らせてしまうことの方が多いので、それなら早い段階から先取りして食べてしまった方が無駄にならずに済むということです。
また里芋を収穫する場合は、晴天が続くような日を見計らって掘り上げます。
雨上がりは里芋が傷みやすくなるので、晴れた日を狙いましょう。
最近では、雨が続くとずっとお天気が悪い日が続きがちです。
10月中旬から11月になったら晴れた日が続くのを見逃さないように、天気予報はチェックするといですね。
里芋の収穫時期を葉っぱで見極める方法
里芋の収穫時期を判断するのに、葉っぱで見極める方法も紹介しておきます。
里芋の葉っぱが黄色に変色し始めて、葉っぱの大きさも小さくなってきたら収穫時期とみなします。
また、葉に茶色や灰色のシミのようなものができ始めたら、収穫時期と判断できます。
里芋の葉っぱが黄色に変色したり枯れたりすると、芋の成長も止まったことみていいそう。
10月に入り、私の畑の里芋の葉っぱも茶色のシミが出来始めました。
こうなると、芋自体の成長もストップしたことになりますね。
晴天が続く日を見逃さないように天気予報をチェックしながら掘り上げたいと思います。
里芋の掘り方のコツ
里芋の掘り方のコツを紹介します。
こちらをご覧下さい。
かなり画像がボヤケテしまってますが、上の画像は私の師匠のおばあちゃん先生の里芋の畑です。
おばあちゃん先生は里芋を掘り上げるおおよそ2週間前に里芋の茎を刈り取ってしまいます。
そのまま寝かせること2週間。
そうすることで、里芋を掘り上げる時に根っこの張りがなくなっており、容易に掘り上げることが出来るそうです。
その方があまり力を入れずに楽に掘ることが出来るのだとか。
長年の知恵ですよね。
本当に参考になります。
みなさんも是非、里芋の葉っぱにシミが出来始めたら収穫の2週間ほど前に茎を刈り取っておくといいですよ。
私も早速、里芋の茎を刈り取りました。
里芋を収穫するときは、里芋を傷つけないように、株の一回り外側にスコップを入れます。
スコップを出来るだけ深く入れたら、土を起こすように下からスコップを持ち上げます。
こちらは9月の下旬に試し掘りをした里芋の株です。
赤丸の部分が子イモです。
まだちょっと小さい感じがします。
赤でバツに記した部分は親芋になります。
親芋はザクザクして食べても美味しくないので、処分してしまいます。
里芋の保存方法
里芋を収穫してからの保存方法には、中期保存と長期保存の方法がありますので二通りの保存方法を紹介します。
中期保存
まずは、約一ヵ月の中期保存方法です。
集荷したら親芋から切り離さずにコンテナに入れて風通しの良い場所に保存しておきます。
親芋から切り離さないほうが芋の傷みが防げるそうです。
途中で乾燥して表面が乾いてきたら軽く湿らせた新聞紙をかけるといいそうですよ。
または、段ボール箱に土のついたまま入れて保存する方法もあります。
段ボール箱に入れて保存する方が手軽で、使いたい時にいつでも使えるという点がいいですね。
この方法では一ヵ月くらい保存が可能です。
途中で乾き気味になったらコンテナ同様に軽く濡らした新聞紙をかけます。
コンテナもダンボール箱を利用した保存方法も約一ヵ月の中期保存に適しています。
長期保存方法
里芋を長期間に渡って保存する方法です。
この方法では翌年の春先まで保存が可能です。
また、里芋を翌年の種イモとして利用する場合にもこの方法で保存しておきます。
里芋の長期保存方法は土の中で保存します。
日当たりの良い畑の隅に深さ50センチメートルくらいの穴を掘り、親芋から切り離さず塊のまま埋めます。
里芋がしっかり隠れるように土をかぶせ、その上にビニールシートなどをかけおくと寒さ除けや霜除けになるのと、保存場所の目安にもなるのでおススメです。
里芋の皮をつるんとむく方法
最後に里芋の皮剥きのコツを紹介します。
里芋の皮剥きが苦手な人も多いのではないでしょうか?
里芋の独特のヌメリは粘膜の保護や免疫力をアップさせる効果があるそうですよ。
里芋の皮剥きを簡単にするコツは、蒸したり茹でたりして加熱後に皮を剥くと成分を逃がさずにつるんと剥けます。
また、皮付きのまま茹でるか蒸すかして、加熱後に冷凍保存をしておくと使う時に皮がつるんと剥けて簡単です。
また、里芋の皮剥きでてが痒くならずに済む方法は、里芋を良く洗ってからか乾かして、乾いた状態で皮を剥けば痒くならずに済みますよ。
塗れた里芋を触ると痒くなるので注意して下さい。
まとめ
里芋の収穫時期の見極め方について紹介しました。
葉っぱに茶色のシミが出来始めたら里芋の成長が止まった合図です。
収穫の2週間前には里芋の茎を刈り取りましょう。
保存する場合は親芋から切り離さずに塊のまま保存します。
里芋の収穫と保存の参考になれば幸いです。
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