栃木県の温泉地や観光地を訪れると「チタケうどん」の看板をよく目にします。
チタケは天然のキノコなのですが、特に栃木県民から絶大な人気を得ているのですが、それはチタケ独特の出汁なんですね。
チタケうどんはを作る際に、チタケの出汁を引き立たせるポイントがあります。
今回は栃木県の郷土料理にもなっているチタケうどんの作り方を、栃木県在住の方から教えて頂いたので、紹介したいと思います。
チタケうどんの作り方
チタケの出汁を最大限に引き立たせるのには、チタケを最初に油で炒めることがポイントとなります。
また、この時にナスも一緒に加えます。
ナスを入れるのは、「毒消し」と聞いています。
チタケ自体には毒はないのですが、天然きのこの時期に毒キノコと間違えて食中毒にかかったなんてニュースをよく耳にしますよね。
天然キノコを食べる際には、ナスも一緒に入れると「毒消し」になると聞いていますが、こちらは迷信のようです。
くれぐれも毒キノコにはご注意下さい。
見分けのつかないキノコは食べないことです。
話は戻りますが、チタケうどんを作る際にナスを入れるのは、「毒消し」と言われる以外に、ナスとチタケの相性が良いからです。
それでは、レシピです。
材料は4人分の目安です。
- チタケ 200g(5本前後)
- ナス 3本~5本
- だし汁 3リットル
- 醤油 1カップ
- 酒 1/2カップ
- みりん 1/2カップ
- サラダ油 適量
作り方です。
1・チタケは30分程度水に漬けてきれいに洗って適当な大きさに気入り、水切りをしておきます。
2・ナスは一口サイズに切り、水に浸してあく抜きをしておきます。
3・油でチタケとナスを炒めていきます。
炒めることでチタケの出汁が出やすくなるように感じます。
ちなみになんですが、ここでチタケとナスを炒めている時に、糸を引く現象が起こります。
最初は、傷んでいるのかと不安になるかと思いますが、これはチタケから出る白い液体(乳)が原因なので安心して下さい。
チタケに触れると分かると思うのですが、チタケから出る白い水滴(乳)はベタベタしています。
この成分が炒めることで、粘り気が出てしまうようです。
4・チタケとナスがしんなりしてきたら、ここで醤油とみりん、酒を加えて味付けをしてしまいます。
ここでチタケとナスに味付けすることで、しっかりと味がしみ込んでうどんのおつゆにした時に味がぼやけないと言うか、チタケ独特の香りと出汁が凝縮された感じで、旨みが最大限に引き出されるような感じがします。
また、チタケを冷凍で保存したい場合は、ナスとチタケを味付けしたこの段階の状態で冷凍保存するといいです。
使う時に解凍して、だし汁を加えるだけで簡単にチタケのおつゆを作ることが出来ますよ。
またチタケとナスを炒めて味付けしたものは、そのままご飯のおかずやお酒のおつまみの一品にもなります。
その場合はうどん用のおつゆのレシピよりも、味付けを薄めにするといいですよ。
5・最後に炒めて味付けしたチタケとナスにだし汁を加えて煮立たせたら完成です。
出来上がったチタケのおつゆをうどんにかけて頂いてもいいですし、つけ汁としてつけ麺にして頂いても美味しいです。
うどんは、乾麺、生めん、冷凍うどん、お好みでどうぞ。
まとめ
栃木県の郷土料理になっているチタケうどんの作り方を紹介しました。
是非、チタケの美味しさを堪能して下さい。
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