友人から沢山の柚子を頂きました。
「頂いた柚子で何を作ろうか?」こんなことを考える時間はとても大袈裟かもしれませんが、私にとって至福の時間です。
と言うことで、あれこれ考えた結果今年はゆずチェッロ(ゆず酒)を作ることにしました。
「ゆずチェッロ」、なかなか聞き慣れないお酒ですが、初めてのこと知らないことに挑戦することは、なかなか新鮮で刺激があります。
それでは、自家製手作りゆずチェッロ(ゆず酒)の作り方を紹介します。
チェッロとは?
ゆずチェッロの作り方を紹介する前に、予備知識として「チェッロ」について軽く説明しておきます。
私がこのチェッロというお酒を知ったきっかけは、料理研究家の栗原はるみ先生のインスタグラムでした。
栗原はるみ先生はライムでチェッロを仕込んでおり、熟成期間が短いことと女性でも飲みやすい点にとても興味を持ちました。
そして今回、大量の柚子を頂いたので、頭の片隅にあった栗原はるみ先生のライムチェッロを柚子で代用してみようと思った次第です。
そもそも日本ではあまり聞き慣れない「チェッロ」ですが、イタリアが発祥の地でレモンのリキュール「リモンチェッロ」が起源となっているそうです。
チェッロとは、アルコール度の高いお酒に柑橘類の果皮を漬け込んで、果皮内の油成分をお酒に移してから、シロップを加えて作った果実酒の一種ということになります。
イタリアでは庭で採れたレモンを使って各家庭で作られており食後酒として愛飲されていたそうです。
バカンスで訪れた観光客などによってイタリアからヨーロッパに広まったと言われています。
チェッロは柑橘類でしたら何でも大丈夫で、レモン、柚子の他に甘夏や八朔、グレープフルーツ、オレンジなどでも作れるということです。
ゆずチェッロの材料
それではゆずチェッロの作り方です。
まずは材料から。
- スピリッツ:700ミリリットル
- 上白糖:100g
- 水:200CC
- ゆずの果皮:10個~12個
王道なチェッロの作り方は、アルコール度数が最も高いと言われる「スピリタス(アルコール度90度前後)」が使われているようです。
今回私がゆずチェッロを仕込むのに使用したのは、スピリタスよりアルコール度数の低いスピリッツ(アルコール度数40度)を使用しました。
アルコール度数がスピリタスよりも低い分、果皮を取り出したときに加えるシロップの量を半分以下で調整しました。
滅多に高濃度のアルコールを購入する機会がないので、お店ではどれを買っていいか迷ってしまいました。
また、田舎のスーパーだったせいか、アルコール度の高いスピリタスを見つけることが出来ませんでしたので、急遽アルコール度の低いスピリッツでゆずチェッロを仕込むことにしました。
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ゆずチェッロの作り方
ゆずチェッロの作り方です。
一般的に果実酒は最初にお酒と果実を加えて途中で果実を取り出して熟成を待つだけと行程は単純ですが、チェッロを仕込む場合は行程は二通りになります。
最初にお酒と果皮を加えて1一週間程度寝かせたら、次にシロップを加える作業が加わります。
ちょっと面倒に感じてしまうかもしれませんが、単純な作業なのですぐに終わってしまいます。
そして普通の果実酒作りよりも、早く仕上がるところもメリットです。
それでは柚子チェッロの作り方を紹介します。
1・柚子の皮を剥く
分量のゆずの皮を極力薄くむきます。
ピーラーを使う方もいるようですが、私は包丁を使いました。
ゆずの皮の白い部分が混ざってしまうと苦味が出てしまうので、白い部分は入れないように注意します。
2・ゆずの果汁を絞る
皮を剥いたら柚子を半分に切り果汁を絞ります。
ザルとボウルを使って果汁を絞ると無駄なく絞れます。
絞った果汁は1週間後に使用するので、瓶などに入れて冷蔵庫で保存しておきます。
ゆずの種は捨てずにとっておいて化粧水を作ります。
果汁を絞った後のゆず勿体ないので、だしパックに入れて入浴剤として再利用します。
ゆずって本当に捨てるところがないですよね。
3・スピリッツに皮を入れる
消毒した瓶にゆずの皮を入れ、スピリッツを注ぎます。
そのまま1週間から10日程度寝かせておきます。
※アルコール度の高い(90度前後)スピリタスで仕込む場合は、1週間寝かせれば果皮の油成分がしっかりとアルコール側に移るそうです。
今回は、アルコール度の低いスピリッツ(40度)で仕込んだので10日程度寝かせました。
4・ゆずの皮を取り出す
10日程度経ったのでゆずの皮を取り出します。
アルコールにゆずの皮の色がしっかり移っているのが分かりますね。
5・スピリッツにシロップを加える
ゆずの皮を取り出したらシロップと保存しておいたゆずの果汁を加えて完成です。
シロップはあらかじめ、分量の砂糖と水を火にかけて冷ましておきます。
私は水200CCに対して砂糖100g弱でシロップを作りました。
甘いのが苦手な私には丁度良い甘さに仕上がりました。
冷ましたシロップとゆずの果汁を混ぜると白く濁りました。
ゆずチェッロの完成です!
ゆずチェッロのおススメの飲み方
完成したゆずチェッロを早速、試飲してみました。
まずは、そのままちょと舐める程度に。
ゆずの香りが口の中に広がります。
甘さも丁度いい感じに仕上がりました。
ただかなりアルコールが強いので、ストレートでは飲みにくいです。
ゆずチェッロはソーダ割かロックがおススメ。
また前項でも述べましたがイタリアでは食後酒として愛飲されていたという通り、ゆずチェッロは食事を楽しみながら飲むお酒には合いません。
食事が済んで寝る前のくつろぎの一時を過ごす時間に、チビチビ飲むのが合いそうです。
または、ぐっすり眠りたい時の寝る前にお猪口に一杯飲むのに適しているかなと思います。
ゆずチェッロの保存期間は?
自家製ゆずチェッロはアルコール度が高いですが、半年程度で飲み切るのが理想のようです。
また長く持たせたい場合は冷凍保存させておく方もいるようです。
しかし、アルコールの度数が高ければ冷凍庫にいれても凍らないそうですが、アルコール度数が15度程度までのお酒は凍るそうです。
まとめ
ゆずチェッロ(ゆず酒)の作り方を紹介しました。
ゆずチェッロは短時間で仕込むことが出来て、女性向けのお酒です。
大量の柚子が手に入った時は是非ゆずチェッロを作ってみませんか?
また、ゆずの種を捨てずに手作りの化粧水もおすすめです。
参考までにこちらの記事もどうぞ。
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